医学生実習の要項

特定医療法人美甘会　勝山病院

1. 施設の概要・特色

岡山県北中央部に位置する勝山病院は人口 5 万人弱で高齢化比率の高い真庭市を医療圏として、内科、外科、整形外科を主とする病床 50 床の小さな一般急性期病院です。在宅医療の要望も多く遠距離の通院困難な患者に対して訪問診療も行っています。また併設している老人保健施設（50 床）、居宅介護サービスセンター（居宅介護支援事業所、訪問看護、訪問介護、デイサービス　定員 40 名）及び健診センターとともに医療、介護、予防医学に取り組んでいます。

2. 実習の内容・特徴

病院では指導医の元で外来、病棟、検査、リハビリテーション等の実習を行います。チーム医療の実践として医療安全、院内感染、ＮＳＴなどの委員会への出席を行います。訪問診療に同行します。また健診センターにて健診のシステムを説明します。老人保健施設では施設介護を学び、居宅サービスセンターでは訪問、通所での介護を学びます。

3. 指導医から学生へのメッセージ

地域医療の核となる医師は総合診療医が望ましいと思われます。地域の求めに対して幅広く対応するためには広範囲の領域の医学知識と経験が必要です。当院は岡山大学の総合診療医の育成プロジェクトに参加しています。プライマリケア学会プログラムの専攻医への教育指導体制の充実と強化を行っています。

4. その他

真庭市はバイオマスに力を入れており、環境に優しい取り組みに対して全国から多くの人が見学に来ています。勝山地区は小さな城下町で出雲街道の宿場町でもあり町並み保存地区でその風情ある面影を色濃く留めています。実習では地域を知るためにそれらの見学もスケジュールに入れています。